研究開発/国際
興国インテックの営業マンたちは、世界中を飛び回り、世界中からお客様の“困った!”ことを数多く持ち込んできます。
技術研究所では、そうした“困った!”ことの中から、他社にはできそうにないこと、その問題を解決しなくては世の中が困ってしまいそうなこと、将来の本命となる技術へと育ちそうなことなど、「夢」や「挑み甲斐」のある“困った!”をテーマとして選び、開発に着手します。
裏返して言えば、誰でもできそうな・世の中がべつに困らなさそうなテーマについては取り合わないという、営業マン泣かせの大変わがままなエンジニア集団だと表現しても、きっと嘘にはならないでしょう。
とは言え、一度引き受けたからには、技術研究スタッフが自ら直接お客様を訪問し、質問し、内容をしっかりと把握して、さまざまな提案に努めます。ですから出張も頻繁となり、今度は家族泣かせのエンジニア集団になります。
なにやら派手に聞こえるかもしれませんが、開発そのものは実に真面目で、忍耐力を要するひたむきなものです。十数種類の素材で作り上げる「配合材料」では、時には数百種類の素材を一点一点GC-MSやICP-MSなどの装置にかけて分析し、選定します。自動車エンジンの温度特性を把握するにあたっては、自動車を一台購入し、それにセンサーを取り付け、人海戦術で長距離走破したこともありました。
ひとつハッキリ言えることは、自ら選んだ開発テーマには「夢」があるから、「挑み甲斐」があるから、たとえ困難があっても楽しく頑張れるのだということです。